声の仕事

声優・ナレーターを続けるために

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声で世界観を作る

声優の勉強をしていると「声を作るな。役者であれ」と言われることがあります。

これは正確には「声を作るところから入るな」という意味です。

声を作ること自体の否定ではありません。

①声を作るべきところで声を作る。

②そこをあえて外して意外性を出す。

③素の声のまま世界観に当てはめる。

上記ような使い分けができる技術として大事にメンテナンスしていきましょう。

結局のところ、仕事を振りやすい声優は声の表現にベースとなる世界観があり、収録前から納品される音声をイメージしやすい人と言われています。

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音響監督の目線でどんな声優が求められているかが記載されており、数ある声優啓発本の中でも特に分かりやすく実践的な内容だと思います。

ぜひ参考にしてみてください。

チームで作品を作る

声優は個人で作品を作るアーティストではなく、他人の仕事の一部を担う下請け業者です。

チームで作品を作る際は自分の専門分野以外の素養も必要となります。

声優の場合は、

①自分を採用してお金になるか判断するプロデューサーの目線。

②脚本を細かく解釈するライターの目線。

③それを映像に起こす演出家の目線。

④最後に演技プランを声で出力する声優としての技能。

などの能力が必要となり、それぞれの専門家たちと互いにかじり合っている部分を共通言語として近い景色を共有していきます。

チームで作品を作るのは大変です。

  • 自分の宣材写真を見て、ボイスサンプルを聴いて、お金になると本当に思いましたか?
  • 事業主やプロデューサーの目線に立てていますか?
  • 台本の「…」や「!」を無視していませんか?
  • ライターと同じ景色を見ようとしていますか?
  • キャラクターを記号的に考えていませんか?
  • 台本に書かれていない呼吸や情緒があるリアルな人物を演出できていますか?
  • 声優として意図した音を出せていますか?
  • 媒体や視聴者層を意識し、伝え方を選択できていますか?

このようなメンテナンスを永遠と繰り返さなければなりません。

定期的にプロデューサーや音響監督、またはそれらを兼ねる声優のワークショップに参加し、クリエイターの立場から意見をもらいましょう。

できる人は最初からできます。

小難しいことを考えずに「え、アニメの中の人をやればいいんですよね?はい。私この作品の世界の住人ですけど。異世界で生きてきましたけど」という感じで、天然でできてしまいます。

才能の差を感じるところかもしれませんが、これは多くの人が意識しないと考えられない物事を当然に考えられる人もいるという相性の話です。

結果的に同じ場所に立つことができれば問題ありません。

再現性のある仕事と考えない

芸術活動は再現性のある仕事ではありません。

同じポテンシャルがあっても結果は全く異なります。

在学中にデビューできたら…とか

25歳までに主役を取れたら…とか

そういう人生の縛りプレイはあまり意味がないため、兼業を前提に楽しく続けましょう。

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兼業を公表している声優・ナレーター

社会的な強さを得るために必要な考え方を記載しています。

ライフプランを考えるときに参考にしてください。

芸術活動は自分で考えて工夫して衝動で取り組むものです。

他人の意見が気になって動けなくなったら一旦離れてみるのも良いと思います。

マネジメントを受ける

仕事の規模が大きければ大きいほど、フリーランスの採用は難しくなります。

不利益を被った際に損害賠償金を請求しても支払い能力がない可能性が高いからです。

仲介業者や制作会社と提携して信頼を得ることは可能ですが、基本的には企業VPやWeb媒体などの小規模な仕事が中心となります。

テレビで活躍したい場合は、業界に強い事務所のマネジメントを受けましょう。

自分を推してくれるマネージャーと出会えるかは運次第のため、数を打って当てるしかありません。

専門学校の全日制コースや事務所直属の養成所に通うのは、特定の講師に演技を見てもらいたい場合や仲間との思い出を作りたいときです。

出会いのワンクッションとしてはコストパフォーマンス的にお勧めしません。

数を打ちたいときは、養成所の入所オーディションでマネージャーと話せる機会を探すか公募の所属オーディションを受けてください。

高くても一回につき数千円で済みます。

「今日はマネージャーがいなくて…」とあしらわれることが多いですが、テレアポ、郵送、飛び込みなどの直談判も一つの手段です。

それらが難しい場合は「専門学校の夜間コース」をお勧めします。

夜間コースのメリットは、全日制よりも安く、全日制よりも短い期間で、全日制と同じ複数社のオーディションを受けられることです。

パッと思いつくのが4校ほどありますが、ここでは筆者の母校をご紹介します。

アミューズメントメディア総合学院は2024年度実績で学内オーディション来校社数70社

また、グループ内にアットテンタテインメントなどの制作会社を有し、インターンとして在学中から仕事をいただける可能性があります。

専門学校という第三者の立場だからこそ話せる業界の情報も有益だと思います。

ぶっちゃけた話は是非入校した際に先生から沢山聞いてください。

なお、正確には大阪校のみが学校法人で東京校は民間企業ですが、これは修了時に履歴書に学歴として書けるか書けないか程度の差しかないと思います。

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体験説明会はゲストで卒業生が来てくれる日があります。

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最初は無料で有名人に会えるくらいの気持ちで良いのではないでしょうか。

やはりプロに会うと感化されますし、自分の表現の拙さを恥じて行動に繋がるかもしれません。

何にせよ声の表現は楽しいので、楽しく続けられる方法を考えて工夫してみてください。

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